20140926160608   第一回目の報告は、福岡で開催されているJBVPレクチャーシリーズというセミナーです。
これはJVBP(日本臨床獣医学フォーラム)という団体が全国各地で月1回開催しているセミナーで、私も現在定期的に受講しています。

さて、今回のセミナーは
リンパ腫を極める~すぐに活かせる診断分類・治療指針~2 というタイトルで、
講師は東京大学の獣医内科学教室の藤野泰人先生でした。

リンパ腫というのは、血液の中にあるリンパ球の腫瘍です。
リンパ腫はわんちゃん、ねこちゃんでは非常に多い腫瘍であり、様々な臓器で発生します。

治療は抗がん剤が中心で、比較的抗がん剤の効きやすい腫瘍であると言われています。
ちなみに左上の写真は、現在当院で治療中のリンパ腫の猫ちゃんから採取した腫瘍細胞です。この猫ちゃんの腫瘍も抗がん剤でかなり小さくなっています。

リンパ腫は患者数も多く、抗がん剤治療も有効なため、日進月歩で様々な研究がされています。
今回の講師である藤野先生もリンパ腫の研究をされており、ご自身の経験や研究も含め、大変有意義な講義をしていただきました。

当院でも腫瘍に対して、手術や抗がん剤などをしています。
腫瘍は小さければ小さいほど治療に対するわんちゃん・ねこちゃんの負担も軽くなりますので、しこりを見つけた際は早期の受診をお願いします。

徳永