今回は年4回福岡で開催されている九州画像診断研究会の例会に参加してきました。

 

テーマは「肝疾患の診断・治療のアップデート」

講師は日本大学の坂井学先生でした。

 

今回のセミナーは間に休憩も入りますが、10時から17時の長丁場でした。

いつものセミナーは2時間くらいなのですが、長丁場だと聞くだけでも集中力の維持が大変です。

しかし、時間がたっぷりあるので様々な症例の経過も含めた深いお話を聞くことができました。

 

肝臓の病気は症状も出ないことも多く、健康診断で行った血液検査で肝臓の数値が高く気づくということも多いです。

多いのは膵臓や消化管など周囲の臓器に疾患があり、その炎症が波及するものです。

しかし中には将来的に肝硬変につながる肝炎も潜んでいます。

ですので、無症状でも場合によっては麻酔をかけて肝臓の組織を採る検査をする必要があることを再認識しました。

 

ベトリントンテリア

ラブラドールレトリバー

ウエスティー

コッカースパニエル

ドーベルマン

などは肝炎に罹りやすい犬種としても知られていますので、これらの犬種の飼い主さんは特に注意して定期的な血液検査をおススメします